宮城コンテンツクリエイターズ協議会［MCCA］は、平成14年8月の創立以来、今年で7年目に入ります。しかし、私達が目標・目的を設定した発足当初に比べ、社会的背景及び構造は、非常に様々な場面（シーン）において、大きな変動を遂げました。つまり、増加価値社会から減少価値社会へ、社会の根底で大きなパラダイムシフトが起きているということです。明らかにこれまでとは違う質の社会が生まれつつあるのです。

　このような変動に対し、当協議会には、その位置（Position）・規模（Size）に基づいた新たな価値観の再考、及びその方法論が問われています。

　これからのものづくりは、デザイン・機能・品質・価値はもとより、自然・場・歴史・文化・時間・生活環境などの感性的価値を高めた「生活者との共感を生む」ことが重要だと思われます。

　今年、それを象徴するような出来事がつい先日、財団法人日本産業デザイン振興会から発表されました。今後、グッドデザイン賞の選定基準に関し、結果として有形・無形を問わず、その価値観の発想を「生産する側の視点から暮らしの中で利用・活用する側の視点に変える」ということです。

　平成21年度、宮城コンテンツクリエイターズ協議会は設立時のコンセプトをベースに、この新しい時代の価値観も柱として加え、活動して参りたいと思います。