MCCA会員にはどんな人がいるのだろう。そんな疑問を抱いている人も多いのではないかと思います。
ここでは会員の皆様を紹介しながら、コミュニケーション、コラボレーションの向上につなげたいと思います。……(あまり難しい話は勘弁してください)目標は1年で会員全員の紹介です。
第10回は、有限会社ジェイ・ムーブの田鎖 清光さんです。
バックナンバー
第10回:有限会社ジェイ・ムーブ 田鎖 清光さん
第9回:ハリウコミュニケーションズ株式会社 針生 英一さん
第8回:株式会社アドックス 寺崎 敏男さん
第7回:畠山敏デザイン事務所 畠山 敏さん
第6回:株式会社 JC-21教育センター 庄子 博さん
第5回:株式会社 アート・システム 関谷 文裕さん
第4回:有限会社 マリーンネット 那須 敏美さん
第3回:之苑デザイン 木村 壮哉さん
第2回:サウンド工房K&I 菊地 清広さん
第1回:株式会社システムズ 高橋 健一さん
第10回
有限会社ジェイ・ムーブ 田鎖 清光
「
クリエイティブでありたいと思う。
」
各会員の方々を紹介するリレーのコラム、という事でいつかは来てしまう・・と思っていたら。
新生MCCAの再開1回目が私になってしまいました。
大学は法学部を卒業しましたが、卒業に労力を使いすぎて(笑)、就職活動には大いに出遅れてしまいました。
当初は無謀にもジャーナリストを目指していて、新聞社や出版社の選考試験を受けました(玉砕)。
ぴあという雑誌で見つけたこれから創業するという芸能プロダクション、アミューズ(ご存知サザンの事務所)の採用試験を受けたりもしました。(2次試験で落ちました)
狙いは間違っていなかったな〜と、今でも思います。
その時、2次試験を待つ間1次選考をクリアしたメンバ(10名程度だったか?)で少しだけ話をしました。
今思い出しても、個性的でとても楽しいメンバばかりが集まっていました。
採用は2〜3名でしたので、そのうちの誰が残ったのかは不明ですが、今頃は役員の一角でしょうか?
結局、SP分野の制作を中心とする広告会社に、飛び込みで就職。(既に一時選考は終わっていましたが、飛び込みで自分を売り込みに来た積極性を買われ、営業で採用されました)
こちらがもくろんだ通りの結果でしたが、業界についての知識などまったく無い、今考えれば勢いだけの挑戦でした。
※SP部門:
SalesPromotionいわゆる販売促進活動の部門。
TVなどの媒体関係と違ってポスターやチラシなど、あるいは店頭でのキャンペーン用宣材を中心に企画制作を行う。イベントの企画、実施も。
SP部門とは言っても、大手企業の本社を相手に仕事をする事が出来ました。
気持ちだけは電通/博報堂に負けるか!といった意識で働いていました。
一人、たいへん優秀なデザイナーがいて、そのクリエイターとしての資質と仕事に対する姿勢、クライアントに対応するスタンスなどなど、
一緒に仕事をした期間は一年程の短い間でしたが、私には学ぶ事がたいへんに多かったと思います。
顧客の要求に120%応えて、初めてプロフェッショナルの仕事だと認識し、またそういう仕事を実践できた事が幸せでした。
もちろん共に仕事をするデザイナーは多く、それぞれが持ち味を持った、得がたいスタッフばかりでしたが、一流の仕事をクリエイトする者は、極く限られています。
そして良質の仕事が、新たな仕事をも生み出してくれる事は言うまでもありません。
その後、コンピュータの仕事に転じていく事になりましたが、顧客への対応の仕方、姿勢はまったく同じでした。
そのニーズを真摯に捉え、さらに先を見越した広い視野で有用な改善の提案を行っていく事を、常に心がけています。
そして、やはり同じだと感じるのが、真に優秀なプログラマー(コンピューター技術者)は非常に限られた存在だという事。
私自身20年以上のシステム開発経験の間に、数名しか出会えていません。
彼らは、他に比較にならないパフォーマンスを発揮するだけではありません。
しっかりした基礎知識・技能に裏付けられた応用能力によって、要求に対して、非常に創造性に富んだ対応をしてくれます。
真に顧客サイドにたって考えれば、当然に我々は創造的であるべきだと思います。
それは費用対効果の問題以前に、プロフェッショナルの仕事を求めて相談してくれる顧客に対する、誠意の問題ですよね。
個人にとっても、企業にとっても、ますますプロフェッショナルな仕事が求められている時代です。
顧客の想像力の範囲を超えて、真に求めていたものはこれだ!と思わせる、牽引力のあるソリューションが必要です。
‘クリエイティブ’でありたいと思います。 既存の概念にとらわれず、しかし普遍性のある、スタンスの明快な創作活動に関わっていたい。
そんな思いで、MCCAに参加させていただいています。
今後はぜひ伯楽となって、常に在るはずの千里の馬を見出す。
そんな事が少しでも出来ればと、夢見ている私です。